漆喰
漆喰は海外でもよく使われているそうですが・・・
古くは約5000年前のエジプトのピラミッドの壁として。
また、古代ギリシャやローマ時代の建築物にも使われていたことは、アクロポリス神殿やポンペイ遺跡の調査からわかっています。このころは主に装飾用として、絵の具を混ぜて使われていたようで、この流れは後のルネッサンス時代のフレスコ画に受け継がれています。
一方アジアでは、中国の万里の長城に使用されるレンガのつなぎ材として使われもしました。
現代でも、スペインや南仏の地中海沿岸では真っ白な外壁の美しい街並みを作り出す主役として使われています。
漆喰の色は白だけですか?
漆喰自体の色は純白以外にはありません。
しかし、黄土やベンガラなどの天然着色料を加えて、黄色や青や赤みがかった色をつけることが出来ます。
また、現場塗りをする材料ですから、多種多様な造形をつくることができ、塗り方によって櫛引き、うろこ模様など独自の味わいある模様と質感を楽しむこともできます。
なぜ漆喰は最近あまり使われなくなったのですか?
漆喰を使う工法は「湿式工法」といい、サイディングやクロスを貼るだけの「乾式工法」に比べると手間も時間もかかるのが常識でした。
きれいに仕上げるには3回重ね塗りをする必要もあり、このため、スピード優先の日本の建築では敬遠される傾向にありました。
無添加住宅の漆喰は、材料を予め調合してあり、しかも独自の製法により、1回で仕上げることができます。このため時間とコストを大幅に低減できるのです。
漆喰にはどんな特長がありますか?
漆喰は耐火性・耐久性が高く、古くから住宅の壁のほか、城や土蔵にも使われてきました。無機質ですから燃えることがありません。
また揮発性有機化合物を出す心配もありません。そればかりか、吸湿・放湿性に優れ、室内の空気を浄化してくれます。
メンテナンスも、汚れた部分を紙やすりで削って上から消石灰の水溶液を塗るだけで、簡単・安上がりです。
漆喰に化学物質は入っていませんか?
市販されている漆喰の中には、表示義務のない化学物質が入っているものがあります。
(表示義務がなくても無害ということではありません)
無添加住宅のオリジナル漆喰は、有害な化学物質など添加物を一切加えず作った完全無添加な漆喰です。
漆喰とはどんなものですか?
消石灰に麻スサやのり(ぎんなん草)などを混ぜた自然の塗装材です。
化学的には、水酸化カルシウムCa(OH)2が空気中の二酸化炭素(CO2)を吸収して、石灰岩(CaCO3)に変化したものです。
漆喰は何に使いますか?